「Webライティングのスキルを高めたい」「どうしたらわかりやすい文章が書けるのかわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
Webライティングの上達方法を紹介しているブログも多いものの、具体的にどのようなライティングを意識すれば良いのか記載されているものは多くありません。
元Web制作会社ディレクターで、現ライターの筆者が、わかりやすい文章構成としておすすめの「PREP法」について解説します。
Webライティングでは、小説のような情緒あふれる文章能力は求められていません。この記事では、「Webライティングで求められる文章能力や「PREP法」の概要、メリット・デメリット、実際の記事への活用方法を解説します。
Webライティングで求められる文章能力とは
そもそもWebライティングで求められる文章能力とは、どのようなスキルのことでしょうか。筆者は、Webライティングで求められるのは以下の3点であると考えています。
これらの条件のうち、「わかりやすい文章」をつくるためにおすすめなのが、「PREP法」なのです。また、ほかの条件については、以下の記事をご覧ください。
【例文あり】Webライティングにも活用できる「PREP法」とは
PREP法とは、論理的でわかりやすい文章を作成するためのフレームワークです。
PREP法は、「Point:結論」、「Reason:理由」、「Example:具体例」、「Point:結論」の4つの頭文字を取って名付けられました。それぞれの意味と例文を以下にまとめています。
PREP法を意識することで、わかりやすい文章を作成できるのです。
WebライティングでPREP法を活用するメリット・デメリット
ここまで読んだ方は、「なんとなく良さそうな方法」と思われた方もいるかもしれません。ここでは、PREP法のメリット・デメリットをしっかりと理解しましょう。理解できれば、PREP法を有効活用できます。
PREP法を活用するメリット
WebライティングにおいてPREP法を活用するメリットを、以下にまとめました。
Webライティングにおいて、その記事の主張を迅速に伝えることは非常に重要です。
というのも、ユーザーが何か検索をするのは基本的に「ほしい情報」があるためです。主張や結論をすぐに見つけられないと、離脱してしまう可能性につながります。
たとえば、「言葉の意味を調べたくて記事を見てみたが、よくわからなかったのですぐに離脱し、他の記事を見直した」という経験は、誰にでも一度や二度はあるのではないでしょうか。
また、ほとんどのユーザーは、「インターネット上にの情報には、真偽がわからない情報がある」ことを理解しています。そのため、主張の直後に根拠や具体例を記載することで、ユーザーにコンテンツの説得力を伝えられるのです。
PREP法を活用するデメリット
WebライティングにおいてPREP法を活用するデメリットを、以下にまとめました。
PREP法は、論理的でわかりやすい文章を作成するための方法であるため、一つひとつの事柄を順序そのままに組み立てる必要がある場合には適していません。
追体験を伝えたい場合の例です。
「肌に悩みがある→ほかの化粧品を試したが効果が出なかった→この商品を使ったら改善した→自信をもてるようになり、外出機会が増えた」
一方、PREP法を使用した例です。
「自信をもてるようになり、外出機会が増えた→なぜならこの商品で改善したため→このような肌の悩みがある人におすすめ」
比較すると、違いがわかりやすいのではないでしょうか。このようにPREP法では、ユーザーに伝えたい感情が届けられなくなる可能性があります。そのため、Webライティングのなかでも商品・サービス紹介のLPやWeb小説などには適していないといえるでしょう。
PREP法を意識した記事の作成方法
それではPREP法を意識して、記事を執筆するにはどうすれば良いのでしょうか。
PREP法を用いて一つの文章を作るだけであれば、簡単にできそうですよね。しかし、「3,000文字~5,000文字の記事を作成してください」といわれると、急に難しく感じる方もいるのではないでしょうか。
実は、記事のなかで活用する際も簡単です。以下の図のようなイメージで、見出しごとにPREP法を用いた文章作成を行います。
注意点は、見出し1~見出し4の文章にできる限りつながりをもたせることです。見出しごとに記事の内容が分断されていると、記事としてのまとまりがなくなってしまう可能性があります。
まとめ
この記事では、「Webライティングで求められる文章能力やPREP法の概要、メリット・デメリット、実際の記事への活用方法を解説しました。
PREP法を正しく理解し、活用することでWebライティングのスキルも向上します。「なかなか仕事がもらえない」「初心者がWebライターになるために何を勉強すべきか」をお悩みの方は、ぜひPREP法を用いた文章作成の練習からはじめてみてはいかがでしょうか。
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