クラウドワークスは、国内最大級のクラウドソーシングサイトです。毎日、数多くの案件が発注されており、ワーカーと契約を結んでいます。実際に案件を検索してみると、「簡単に稼げる!」「初心者歓迎!」という謳い文句も掲載されることもしばしば。
しかし、主婦や副業など「本当に、初心者でもクラウドワークスのライティング案件を獲得できるの?」と不安な方も多いでしょう。
筆者は、制作会社の元ディレクターで、現フリーライターです。クラウドワークスを通じて「仕事を依頼した経験」と「仕事を受注した経験」の両方をもっています。
そこで、この記事では以下の2つの筆者の体験談について紹介します。
筆者の記事ではただの体験談ではなく、元ディレクターの立場から「これからライティングで稼ぎたい」という方に向けて意識的に行った方が良いポイントも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
はじめてのWebライティング案件:詐欺に遭い、大失敗!
筆者がはじめてクラウドワークスで受けた案件は、失敗に終わりました。
ディレクターで発注経験はあったものの、真っ当に発注していたために悪質な業者のやり口を知りませんでした。そのため、まんまと詐欺に引っかかってしまったのです。
トライアルといわれ、契約前に記事を納品。そのまま音信不通になり、もちろん報酬も支払ってもらえませんでした…。
この出来事にはとてもショックを受けました。しかし、最初に失敗をしたことで「案件はきちんと選ばなければいけない」と気づくことができました。
クラウドワークスでよくあるトラブルや避けた方が良い案件については、以下の記事にまとめています。初心者の方は目を通しておくことがおすすめです。
2回目のライティング案件:テスト→継続契約へ
2回目のライティング案件は自分から応募して発注先から返信をいただき、テストを受けることになりました。
このクライアントは、テスト記事の報酬は1,000円以下だったものの、テスト記事のときから契約を締結してくれました。その後、テストの結果、「ぜひ継続契約をお願いしたい」とその後も依頼を受けることになりました。
主な条件は以下のとおりでした。
執筆マニュアルがきっちり準備されていたため、スムーズな仕事が可能でした。また、単価の向上もマニュアル化されていたため、最大で単価3円になることもあると説明されていました。
3回目のライティング案件:自分から応募→テスト後にお断り
3回目のライティング案件は、自分から応募したものの、テストを受けた結果受けない方が良いと感じて断りを入れました。
テスト記事は3記事の執筆でした。報酬は1記事7,000円だったため、3記事21,000円と良い案件でした。その他、本案件のときの主な条件は以下のとおりでした。
なぜ、断りを入れたかというと、納品から先方の確認までに1か月半かかったためです。その間、もちろん報酬は支払われませんでした。
契約は締結していたため、辛抱強く先方とコミュニケーションを取り、2か月後にやっと報酬を支払っていただけました。しかし、契約後に毎回このような対応をされては信用できません。そのため、この案件については筆者の方からお断りしました。
クラウドワークスの注意点に、「契約でトラブルがあっても、基本的には当事者同士が解決する」ように努力することが求められている点です。クラウドワークスの立場は、あくまでワーカーとクライアントの「仲介者」であると公表されています。
そのため、筆者がコミュニケーションを取って契約の履行をお願いしたように、トラブルが遭った際には自己解決する努力しなければなりません。ただし、音信不通になった際など、クラウドワークスに問い合わせることも可能です。
4回目のライティング案件:テスト→面談→継続依頼へ
4回目のライティング案件も自分から応募しました。このクライアントの場合には、テストを受けたのち、面談で条件を確認したうえで継続依頼となりました。
面談は、クラウドワークスに「サービス外連絡申請」をしたのちにビデオ通話で行いました。
【まとめ】クラウドワークスで、ライティングをやってみた感想
クラウドワークスでライティング案件を受けた感想は、「報酬」には満足できないものの、さまざまなクライアントと「出会う」ことができ、スキルや知識などを高められる「自己研鑽」につながりました。
やはり、クラウドワークスの魅力の一つは、幅広いジャンルのクライアントと出会えることです。
国内最大級のクラウドソーシングサイトであるため、毎日多くのクライアントが新規募集をかけています。そのため、定期的に確認すれば希望に合う案件を見つけられる可能性が大いにあります。
また、さまざまな案件をこなすうちにライティングスキルやWebライティングで知っておくべき知識も身についていくでしょう。具体的な作業手順やクライアントへの提出方法、タスク管理の方法など、本業・副業かかわらずにWebライターを目指すならば役に立つ知識が得られます。
ただし、本業ライターの場合には報酬は物足りなさを感じるでしょう。単価が低い案件が多いだけでなく、報酬からシステム手数料が引かれるためです。
クラウドワークスの手数料や「割に合わない」と感じる理由については、以下の記事でまとめています。
【元ディレクター視点】クラウドワークスのライティング案件で稼ぐコツ
筆者は、クラウドワークスでWebライターとしてライティング案件を受けたことはなく、未経験でした。しかし、それでも10件中5件程度はテストを受けたのち契約できていました。
なぜ未経験者が案件を獲得できていたのかというと、ディレクターの経験を活かし、クライアントに自分をアピールしていたためです。
そこで最後に元ディレクターの視点から、ライティング案件で契約を結ぶにはどのような点を意識したらよいのかを紹介します。
1.プロフィールを充実させる
クラウドワークスでは、自分のプロフィールを編集できます。
特に充実させたいのは「自己PR」欄です。500文字以上入力すると契約率がアップするそうで、1050文字以内でアピールできます。
例えば、筆者は以下のような点の確認を自己PR欄から行っていました。
未経験者の場合に依頼するのは、クライアントにとってもリスクになります。そのため、契約するためにできる限りの判断材料がほしいのです。
プロフィールの具体的な書き方は以下の記事で解説しています。クライアントの多くは、契約前にワーカーのプロフィールを確認しているため、ぜひ参考にして作成してみてください。
2.わからないことは「自分で調べる→素直に確認する」
社会人の基本のような内容ですが、Webライターにとっても大切な要素です。
というのも、Webライターは自分の専門分野以外の内容も幅広く執筆することが求められるため、リサーチ能力が必須です。わからない点があったら、まずは自分でリサーチして解決することを心がけましょう。
たとえば、「SEOを意識したライティングは可能ですか?」と質問されたときに、「SEOとは何のことですか?」とすぐに返してしまうとクライアントは不安になってしまいます。
しかし、クライアント独自のルール・マニュアルや自分で調べてもわからない点は、素直に確認するようにしましょう。発注者視点からすれば、「きちんと内容を確認してくれているんだな」と安心する要素になるかもしれません。
3.応募する際のメッセージも、内容を充実させる
クライアントに応募する際には、メッセージを送る必要があります。その際には、ただ「応募します」と記入するだけでなく、内容を充実させましょう。
なぜ応募メッセージも充実させる必要があるかというと、自分をクライアントに印象づけるためです。
一つの案件には10人以上のワーカーが応募することも多くあります。そのため、応募者の人数が多ければ多いほど、クライアントは一人ひとりのワーカーの情報を確認する時間は少なくなるでしょう。
クライアントによっては、『応募時に、以下の質問に必ず返答してください』とWebライター経験やSEOに対する知識の有無などを記入することが求められることもあります。その場合には忘れずに、メッセージの上部で返答しましょう。質問内容を引用して、見やすい形で返信しましょう。
また、筆者の個人的な経験になりますが、以下の内容は掲載することがおすすめです。
ただし、メッセージを作成する際には読み手(クライアント)が読みやすい長さになっているかどうかを確認しましょう。長すぎる文章は、それだけで読む気を失せさせます。
たとえば、以下のように記入することがおすすめです。
内容 | おすすめの 記入形式 | 理由/備考 |
---|---|---|
専門知識や経験 | 箇条書き | 文字数を抑え、見やすくなる。 |
自分の強みや意欲 | 文章 | 感情が伝わりやすくなる。 文字数に気をつけ、簡潔に伝えると良い。 |
まとめ
この記事では、クラウドワークスでWebライティング案件を実際にやってみた体験談を紹介。また、元ディレクターの立場から案件を獲得するコツを解説しました。
クラウドワークスを利用することで、初心者の方でも気軽に副業が可能です。大学生や主婦の方も月1万円程度ならコツコツ続けていれば稼げるでしょう。それ以上稼げる案件を獲得したい場合には、ここで紹介したコツを活用してみてはいかがでしょうか。
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