これからWebライターになりたいと思っている方も多いでしょう。Webライターは経験がなくても誰でもなれる職種です。
制作会社でWebディレクターの経験があり、現役Webライターの筆者はこれまでいろいろなWebライターを見てきました。誰でもなれる一方で、稼げるかどうかはライターのスキルに依存します。
そこで、この記事ではWebライターに向いている人の適正と、稼ぐために必要なスキルを解説します。
Webライターに向いている人の5つの適正
ここでは、Webライターに向いている人の適正を5つ紹介します。
1.好奇心旺盛で、調査が得意な人
一般的なWebライターは、なるべく多くの案件を得る必要があります。そのためにはジャンルにこだわらずに執筆することが欠かせません。
ただし、調査といっても、ほかの上位記事の内容を調べるだけでは上位化は目指せません。オリジナリティのある記事を執筆するには一般的な知識だけでは足りず、一歩踏み込んだ内容まで理解することが大切です。そのため、どのような分野にも興味をもち、調査が得意な人がWebライターに向いているのです。
また、上位化するにはSEOの知識を深めることが必須です。「SEOがわからない」という方は、以下の記事もご覧ください。
2.文章を読み、書くことが好きな人
Webライターは、文章を書くのが仕事です。案件によっては1万字以上の記事になることもあります。そのため、そもそも文章を読み、書くことが好きであることは前提といえるでしょう。
しかし、ここでいう「文章」とはどのような文章のことでしょうか。筆者の感覚ですが、小説や漫画などは文章の傾向が異なります。
たとえば、「ニュース記事をよく読む」「日記やブログを書くのが好き」「資料づくりが得意」「わかりやすい説明が得意」といった場合には、Webライターに向いているといえるでしょう。
というのも、基本的にWebライターが書く記事というのは、「ユーザーのニーズを満たす」ことが求められるためです。
あなたは、どういうときにインターネットで何かを検索しますか?「何かを知りたい」など疑問や問題を解決したいときであることが多いのではないでしょうか。そのときに必要なのは、「誰が読んでも回答がわかる文章」ということになります。
文章を書くのが好きであれば、ライティングスキルを磨くことも可能です。まず、毎月20本以上5,000文字程度の文章を書くことができる熱意があるか自問自答してみましょう。
3.地道な作業が苦にならない人
実は、Webライターの案件には、ただ記事を書くだけではなく付加作業のある仕事も少なくありません。
たとえば、「キーワード調査」「キーワード選定」「WordPressへの入稿」などが挙げられます。こうした作業は報酬は少なく、地道です。ストレスになる人もいるかもしれません。
ただ、こうした作業はやってみると良い勉強になります。やらせてもらえる機会がある場合には、報酬が少なくとも初心者のうちは依頼を受けてみることがおすすめです。筆者も勉強と思い、継続依頼を受けています。「気の持ちよう」という言葉のように、前向きに捉えて取り組んでみましょう。
4.細かい調整にストレスを感じない人
Webライターをやるうえで大切になるのが、文章の細かい調整です。
なぜ調整が必要になるのかというと、発注者ごとにライティングマニュアルや表記ルールが異なるためです。また健康・美容など、案件のジャンルによっては表現方法にも気をつけなければならない可能性があります。
筆者は4社と契約していますが、今も時々「この会社の場合、〇〇という漢字はひらがなだったかな?」とマニュアルを確認することも。
一般的な文章の調整としては、以下のようなものがあります。
こうした調整を苦とせず、すんなり行える人はWebライターに向いているといえるでしょう。
5.修正・誤りの指摘があっても、ポジティブに受け取れる人
Webライターも人間です。減らすに越したことはありませんが、発注者からの指示が漏れてしまうことや誤字脱字・文法上のミスをしてしまうことも。
その際、発注者や担当者から修正依頼を受けますが、その都度深く落ち込んだりイライラしたりしていると、仕事がストレスになってしまい長続きしません。漏れやミスがあっても修正できれば良いですし、次回以降そのミスを減らせるように対策すれば良いのです。
反省すべき点は反省し、次に活かそうとポジティブに受け取れる人はWebライターに向いています。
Webライターに向いていない人の特徴
Webライターに向いている人と反対に、向いていない人の特徴を紹介します。ただし、向いていなくても改善できるため、簡単に取り上げます。
Webライターが仕事をするうえで欠かせないのが、「仕事の発注者」です。Webライターにとって、発注者はお客さまのような存在です。そのため、上記のように発注者との信頼関係を壊すようなことをしてしまうと、仕事を得られなくなります。
Webライターが稼ぐために求められるスキル
Webライターの適性があった場合、どのようなスキルが求められるのでしょうか。ここでは、Webライターが稼ぐために求められるスキルを紹介します。
スケジュール管理能力
まず欠かせないのが、スケジュール管理能力です。社会人としての常識ですが、会社に所属しないフリーライターであっても「記事の質」と同じくらい必須です。
というのも、発注者もスケジュールをもとに仕事をしています。そのため、Webライターが納期を守らないと、発注者の仕事にも影響してしまうのです。
特に、「自社メディア」ではなく「さまざまなお客さまから記事制作を請け負う制作会社」から依頼を受けている場合には、発注者・発注者に依頼しているお客さまにも迷惑になるでしょう。
Webライターは複数案件を抱えることが多いため、必ずツールを使ってスケジュールを管理しましょう。
コミュニケーション能力
Webライターはあまり発注者や担当者と顔を合わせる機会はありませんが、チャットなどを用いてコミュニケーションをしっかり図ることが大切です。
先方から何かしら連絡があった場合には、遅くとも半日以内には返信したいところ。「〇〇を依頼します。」といった場合にも、返信はせずともリアクションするだけでも発注者や担当者は「ちゃんと読んでくれたんだな」ということがわかり、安心します。
気持ち良く仕事を発注できる、気持ちよく仕事を受けられる関係性を目指しましょう。
発注者に依頼されたツールを使うスキル
発注者によって、使用するツールは異なります。そのため、幅広いツールを使いこなせると仕事の幅が広がります。
たとえば、以下のようなツールは必須です。
使い方はシンプルなものばかりなので、まだ触ったことがないという方も使ってみるとスムーズに案件を受けられるでしょう。
情報収集・ライティングスキル
最も大切なのは、記事の質にかかわる情報収集・ライティングスキルです。
発注者が記事制作を依頼するのには、目的があります。その目的を達成するためには、SEOを意識した記事を執筆し、キーワード検索したときに上位化することが欠かせません。ユーザーが読みたくなるような「わかりやすさ」「読みやすさ」がありながら、その記事ならではの「独自性」が必要です。また、その情報が正しいという「権威性」や「客観性」が求められることもあります。
こうした要素を網羅するには、情報収集・ライティングスキルを高めていくことが非常に重要です。「SEOを意識したライティングをするにはどうしたら良いのかわからない」という方は、以下の記事もご覧ください。
まとめ
この記事では、Webライターに向いている人の適正と、稼ぐために必要なスキルについて解説しました。未経験でも、大学生でも、副業でも、誰でもなれる職業で敷居は低いです。しかし、実際に長期契約を結び、稼げるWebライターは多くはありません。
自分自身の特徴を客観的に把握し、改善すべき点は改善してから挑戦することがおすすめです。稼げるようになれば、快適に仕事できる状況が整います。ぜひ、Webライターを目指す方は参考にしてください。
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