フリーランス・副業をはじめたばかりの場合、「ちゃんと稼いでいるはずなのに、将来がわからずお金が不安」と不安を感じている人は多いのではないでしょうか。

フリーランス・副業のお金の管理には、基本的な知識やちょっとしたコツを知っておくことが大切です。会社員時代と同じ感覚でお金を取り扱うと、知らないうちに失敗してしまうことも。
この記事では、フリーランスとして実際に失敗と改善を繰り返してきた筆者の経験をもとに、初心者でも無理なく続けられるお金の管理方法を解説します。「稼ぎたいけど、お金のことで不安になりたくない」そんな方のための記事です。
フリーランス1年目がまず知っておきたいお金の考え方
フリーランス1年目は、自由を手に入れた一方で、自分自身の「経営者」としての視点が求められます。まず一番大切にしたいのは、「自分でお金の流れをコントロールする」という考え方です。
会社員とフリーランスではお金の前提が違う
会社員時代、口座に振り込まれるお金は「すべて自由に使えるお金(手取り)」でした。しかし、フリーランスにとって、振り込まれる額は「給料」ではなく、あくまで「売上」。ここが大きな違いです。
「入ってきた分だけ使う」から「自分で区分する」へ
フリーランスが真っ先に身につけるべきは、「手元の現金を役割ごとに分ける」という考え方です。
| お金の「役割」 | 内容 |
|---|---|
| 事業を守るお金 | PC代や通信費など、仕事を続けるための「経費」 |
| 将来へ備えるお金 | ・翌年に必ずやってくる所得税・住民税などの「納税用」 ・万が一の場合に備える「貯蓄用」 ・お金はお金に稼いでもらう「投資用」 |
| 自分を支えるお金 | 残った分の中から、自分の生活に充てる「自由なお金」 |
「なんとなく足りそう」という感覚から一歩抜け出し、「今、どのお金がいくらあるか」を正確に把握する姿勢。 この一見地味な「把握の習慣」こそが、売上の波に左右されずに長く活動し続けるための、最大のお守りになります。
私が実際に失敗したお金の管理
1年目の私は「稼ぐこと」に必死で管理を後回しにし、結局仕事全体に影響する手痛い失敗をしました。
最大の不安は、「キャッシュフローが見えず、いくら手元にあるのか、いくらまで使っていいか分からない」という見通しの悪さでした。暗闇の中を全力疾走しているような怖さは、売上の少なさよりも精神的にこたえました。

こうした失敗を経て、これから紹介する「基本ルール」の徹底にたどり着きました。お金の管理に悩んでいるフリーランサーやこれからフリーランスとして働こうとしている方は、ぜひ参考にしてみてください。
お金の管理で最初にやるべき基本ルール
フリーランスのお金管理は、最初から100点を目指す必要はありません。まずは「これだけは外せない」という4つの基本ルールから整えていきましょう。もちろん、フリーランスを目指しているときやフリーランスなりたてのときは、できそうなルール1つから実行してみてください。
仕事用と生活用のお金を分ける
管理を劇的に楽にする一番のコツは、「お金を混ぜないこと」です。仕事用の口座と財布を一つ作るだけで、お金の出入りが驚くほどクリアになります。
これだけで「これは経費だっけ?」という迷いがなくなり、お金を一気に管理しやすくなります!
毎月の「使っていい金額」を決める
収入に波があるフリーランスこそ、「自分に定額の給料を払う」というルールを実行しましょう。
「今月は売上が多かったから贅沢しよう」ではなく、毎月決まった額(例:20万円)を生活費口座に移し、その中でやりくりします。余った分は「予備費」として仕事用口座に残しておくことで、売上が少ない月も慌てずに済むようになります。
管理アプリ(家計簿アプリ)を使ってお金を見える化する
「いつ、何に、いくら使ったか」を完璧に記録しようとしなくて大丈夫。銀行口座やカードを連携できる家計簿アプリや会計アプリを使用しましょう。
請求書・領収書は必ず保管しておく
フリーランスにとって、領収書は「経費(=払う税金を減らしてくれるもの)」であり、実質的にはお金そのものともいえます。紛失は現金を捨てているのと同じだと心得ましょう。
また、ただ「取っておく」だけでなく、「後から検索しやすい状態で保管する」ことが、確定申告で泣かないための鉄則です。
「後でまとめて」は、フリーランスが最も挫折しやすいポイントです。もらった瞬間に、決めた場所へ仕分けることを意識してみましょう。
新NISA・iDeCoはフリーランス1年目からやるべき?
「フリーランスは節税になるiDeCoをやるべき」という声をよく聞きますが、1年目から焦る必要はありません。まずは優先順位を見極めることが大切です。
まずは生活と納税の安定が優先
結論から言うと、1年目は「無理に始めなくてもいい」と考えています。なぜなら、フリーランスには資産運用よりも先に確保すべきお金があるからです。
iDeCoは一度始めると原則60歳まで引き出せません。手元のキャッシュが少ない時期に固定費を増やしすぎると、急な支出や売上減に対応できなくなるリスクがあります。まずは「半年間の安心」を現金で持つことが、1年目の最優先事項です。
私が新NISA・iDeCoを意識し始めたタイミング
私が資産運用を本格的に考え始めたのは、「1年間の収支と税金の額がだいたい見えてから」でした。
| タイミング | はじめたきっかけ |
|---|---|
| 1年目の終わり | 確定申告を経験し、1年間に必要な「生活費」と「税金」が明確になった。 |
| 2年目以降 | 納税後も手元に余裕資金が残ると確信し、まずは少額から新NISAをスタート。 |
節税(iDeCo)や運用(新NISA)は、「現金管理が安定してきてからのプラスα」のようなものです。まずは今の生活を盤石にすることから始めてみましょう。
税金で失敗しないために、知っておくべき3つの基礎知識
最後に、税金は「知らないこと」がそのまま損失やリスクにつながります。難しい法律を完璧に覚える必要はありませんが、まずは以下の3点を理解しておくことがおすすめです。
確定申告は「払いすぎた税金」を取り戻すチャンス
確定申告は単なる義務ではなく、「経費を正しく申告して、税金を払いすぎないようにする手続き」です。
1年目は「どれが経費になるか」を意識するだけで、節税の第一歩になります。あらかじめ税金が引かれて振り込まれる仕事(源泉徴収)の場合、正しく申告することで納めすぎた税金が戻ってくる(還付)ケースも多いですよ。
「白色申告」と「青色申告」どっちがいい?
1年目に迷うのが申告の種類ですが、少しでも手元にお金を残したいなら「青色申告」一択です。
| 種類 | 特徴 | 選ぶ目安 |
|---|---|---|
| 青色申告 | 最大65万円の控除(節税)がある | 節税してしっかり稼ぎたい人 |
| 白色申告 | 特典は少ないが、記帳がシンプル | 利益がごくわずかな人 |
1年目で不安だという方は、白色申告で済ましても構いません。私も白色申告からはじめました。
「源泉徴収」の有無を案件ごとに確認する
フリーランスの報酬は、案件によって税金の引かれ方が異なります。
特にクラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトでは、契約時に「源泉徴収を利用するか」を選択する必要があるため、注意が必要です。
振込明細を見て、「このお金は税金支払い済みか?」をチェックする癖をつけましょう。どちらの形式であっても、その都度把握しておくことで、翌年の納税額を見てパニックになる事態を防げます。
フリーランス1年目、お金の管理は少しずつでいい
最初からすべてを完璧にこなそうとしなくて大丈夫です。1年目は管理に執着しすぎず、本業を優先しましょう。もし何から手をつければいいか迷うなら、まずは「仕事用と生活用の口座を分ける」ことだけを徹底してください。
これだけで管理の難易度は劇的に下がります。領収書を一枚分ける、アプリを入れるといった今日からの小さな一歩から、お金の管理を始めてみましょう。



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