これからSEO対策をはじめる場合、何が必要なのかわからないという方も多いのではないでしょうか？
SEO対策はツールを使用することが必須！
元Webディレクターで現Webライターの筆者が、目的別に使用できるおすすめの無料ツールをご紹介します。
無料ツールを使用してみて、より高精度で幅広いサービスが必要だと感じた場合、有料サービスに切り替えることがおすすめです。
まずは、この記事でご紹介するSEOツール10選を使用してみてください。
ツールを使用する目的とは
初心者や未経験者の方の場合、ツールを使用する目的がわからないという方もいるでしょう。
Webマーケティング（広告・SEO・コンテンツマーケティングなど）の特長の一つに、効果測定が非常に正確かつリアルタイムで行えることが挙げられます。
正確な効果測定を行うことで、自分のWebサイトの課題や次に達成すべき目標が見えてくるのです。
そして、その正確な効果測定のためにはツールを使用する必要があるのです。
今回は、SEO対策のうち内部対策（テクニカルSEO、コンテンツSEO）、外部対策のどの対策の測定にかかわるツールなのかも合わせてご紹介します。内部対策や外部対策についてわからない方は、以下の記事もご覧ください。
【必須】Google関連の無料ツール5選
Googleは有益なWebサイトづくりのサポートとして、さまざまなツールを無料で提供しています。
Google関連のツールは必須といえるほど有用なツールです。まだ利用方法がわからないという方でも、利用できるようにしておきましょう。
1.Google Analytics【Webサイトの内部対策の診断に】
Google Analytics（Googleアナリティクス）は、Webサイト内にアクセスしたユーザーの行動を測定・分析できるツールです。
以下に、おもな機能、公式ホームページURLをまとめています。
| 内容 | |
|---|---|
| おもな機能 | ・流入したユーザーの性別・年代などのユーザー属性の測定 ・Webサイト内のページ流入数 ・ユーザーの参照元（どこから訪れたのか）の確認 ・各ページのコンバージョン（CV：設定した成果）の分析 |
| 公式 ホームページ | https://marketingplatform.google.com/about/analytics/ |
| 備考 | Googleアナリティクス 4プロパティ（GA4）がリリース。 従来バージョンのUA（ユニバーサルアナリティクス）は 2023年7月に計測終了し、2024年1月（予定）で利用不可に。 |
2.Google Search Console【Webサイトの内部対策の診断に】
Google Search Console（Googleサーチコンソール）は、Webサイトにユーザーがアクセスするまでの行動を測定・分析できるツールです。
以下に、おもな機能、公式ホームページURLをまとめています。
| 内容 | |
|---|---|
| おもな機能 | ・流入したユーザーが用いた検索キーワードの測定・分析 ・検索キーワードごとの掲載順位 ・サイト構造の診断 ・ページ表示速度の診断 |
| 公式 ホームページ | https://search.google.com/search-console/about |
| 備考 | Googleアナリティクス 4プロパティ（GA4）と 連携することで、さらなる分析が可能になる |
3.Google キーワードプランナー【コンテンツ作成のキーワード選定に】
Google キーワードプランナーは、キーワードの月間検索数を調査できるツールです。
以下に、おもな機能、公式ホームページURLをまとめています。
| 内容 | |
|---|---|
| おもな機能 | ・キーワードごとの検索ボリュームの調査 ・キーワードごとの競合性の調査 |
| 公式 ホームページ | https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/ |
| 備考 | Google広告を出稿しないと、正確な数値を確認できない 「5000-1万」といった幅のある数値で表示される |
4.PageSpeed Insights【WebサイトのテクニカルSEOの診断に】
PageSpeed Insightsは、Webサイトのページの読み込み速度を数値化し、評価してくれるツールです。
以下に、おもな機能、公式ホームページURLをまとめています。
| 内容 | |
|---|---|
| おもな機能 | ・Webサイトの読み込み速度を評価 ・改善ポイントの提示 |
| 公式 ホームページ | https://pagespeed.web.dev/ |
| 備考 | パソコンとモバイルの両方をデータ分析できる |
5.リッチリザルトテスト【Webサイトの内部対策の診断に】
リッチリザルトテストは、Webサイト内にあるパンくずリスト、求人情報、よくある質問などの高度な機能を活用した検索結果のリンクが正しく機能しているかを確認できるツールです。
たとえば検索キーワードの検索結果を見たときに、以下のようにパンくずリストが表示されていることがあります。
リッチリザルトとしてパンくずリストの設置が機能している場合に、通常の検索結果にプラスしてサイト情報が表示されます。
【あると便利】Google関連の無料ツール2選
「導入が必須！」とまでいかないものの、「あると便利」なGoogleが提供している無料ツールをご紹介します。
1.Google トレンド【市場調査やキーワード選定に】
Google トレンドは、世界の検索トレンドを検索できるツールです。
地域や期間、カテゴリを設定して、キーワードの検索結果の推移を確認できます。
キーワード選定だけでなく、消費者の検索ニーズを把握できるため、今後「どのキーワードを対策すべきか」という予測を立てるのに役立ちます。
また、季節性や時期によって需要が大きく変動するキーワードを対策する場合に、「どの程度先取りしてコンテンツを作成するのか」という目安を把握できます。
たとえば、「クリスマス商材」に関するキーワードを対策するのに、12月にコンテンツを制作しても十分な効果が得られません。消費者の検索ニーズが高まる時期をGoogleトレンドで調べて、その時期に間に合うようにコンテンツ制作することが必要です。
2.LightHouse【WebサイトのテクニカルSEOの診断に】
LightHouseは、SEO的な観点で設けられた評価基準に沿ってサイト評価とパフォーマンス測定を実施しており、サイト構造を分析できるツールです。
他のツールと異なり、LightHouseはGoogleがもともと運用していたツールでしたが、現在ではGoogleChromeの拡張機能として無料で使用できます。
ページの読み込み速度やHTTPS化されているかどうか、HTMLの構造が的確か、テキストは見やすいか、といったさまざまな部分をスコア化してくれるため、SEO対策の改善点を細かく確認できるでしょう。
【コンテンツSEO】におすすめの無料ツール3選
ここでは、コンテンツSEOの強化におすすめの無料ツールをご紹介します。おもに、記事制作時に使用すると便利なツールです。
1.ラッコキーワード【キーワード調査・選定に】
ラッコキーワードは、サジェストキーワードや関連キーワード、共起語などを一括取得できるツールです。SEO対策すべきユーザーニーズのあるキーワードを一気に調べられるため、コンテンツ制作に役立ちます。
月額440円～の有料プランを利用すると、利用制限が緩和されるとともに月額検索数などの調査も可能になります。
| 公式 ホームページ | https://related-keywords.com/ |
2.CopyContentDetector®【記事のコピペチェックに】
CopyContentDetector®は、作成した記事をコピーチェックできるツールです。
すでに公開されている記事のなかに、作成した記事と内容が重複している記事が複数ある場合、上位化しにくいだけでなくGoogleからペナルティが課せられるリスクがあります。そのため、公開前にコピペチェックすることがおすすめです。
CopyContentDetector®は、4,000文字まで無料チェックできるほか、どの部分が特にコピペ率が高いかというところまでチェックできます。
| 公式 ホームページ | https://ccd.cloud/ |
3.GRC【キーワードの検索順位の調査に】
GRCは、URLを登録することで、キーワードの検索順位の推移を把握できるツールです。直近の検索順位だけでなく、過去の順位変化もグラフ表示されるため、わかりやすく使いやすいツールといえます。
利用にはダウンロードが必要になりますが、日本国内でほとんどのシェアを占めているGoogle、Yahoo、Bingの検索順位を調査できます。
月額495円～有料版が利用でき、利用制限が緩和されるとともにリモート閲覧やCSV自動保存などの機能が使えるようになります。
| 公式 ホームページ | https://seopro.jp/grc/ |
【外部対策】におすすめの無料ツール2選
ここでは、外部対策の強化におすすめの無料ツールをご紹介します。おもに、被リンクの数や質を確認できるツールになります。
1.hanasakigani【被リンクのチェックに】
hanasakiganiは、入力したURLの被リンク数や被リンクのページタイトル、URLなどを調べられるツールです。
また、対策キーワードと自分のWebサイトのURLを入力することで、上位10サイトと自分のWebサイトの被リンク数をグラフで比較できます。
| 公式 ホームページ | https://related-keywords.com/ |
2.Link Explorer【ドメインパワーのチェックに】
Link Explorerは、入力したURLのドメイン情報を調査できるツールです。
提供しているMoz社が独自に設けた指標をもとに、ドメインパワー（Webサイトの信用性）を確認できます。また、自分のWebサイトだけでなく、競合サイトについても同様にデータ抽出できるため、競合調査にも役立ちます。
ただし、無料版の場合には月の利用制限があることと、無料アカウントの登録が必要なことに注意が必要です。
| 公式 ホームページ | https://moz.com/link-explorer |
まとめ
この記事では、SEO対策の初心者の方におすすめの無料ツールをご紹介しました。
SEO対策を合理的に進めるうえで役立つものを厳選しましたので、参考にしてください。
SEO対策を行っても、すぐに効果が出ないと落ち込んでしまう方もいるかもしれませんが、基本的に効果が出るには数カ月単位の時間が必要です。長期的な視点で対策を継続していきましょう。
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